2017年10月に参加したペルー周遊ツアー旅行記です。
オリャンタイタンボ駅から山岳の小さな町をいくつか通り過ぎながらアンデスの高地をバスは進み、クスコの町へ。
首都を守る前衛基地・サクサイワマン遺跡
まもなくクスコというところで、お写真タイムのためバスが停まりました。
ツアーでは遺跡見学は行程に入っていないので、遠景での撮影のみでした。
精いっぱいズームしてみた!
ここは、インカ帝国時代の城塞とも宗教施設ともいわれる遺跡ですが、やはり真相は謎のまま。
かつては塔などもあったそうですが、スペイン軍の攻略による破壊により残っているのは土台部分のみ。まるで日本の城のようにも見えます。
クスコを見渡せる高台で、標高は3700~3800メートル。なんと!富士山と同じ標高です。
慌てずゆっくり行動しました。
スペイン統治時代の建物が残るクスコの街並み
クスコへ戻ってきました。
イメージとしてはマチュピチュから下ってきたように思えるものの、実は1000メートル以上標高が上がっているのです。
世界遺産に指定されている街は車両乗り入れの規制が厳しいため、バスは中心部へ乗り入れできません。
降車してから観光スポットまでは少し歩くことになります。
この町の標高は3400m。とりあえず、下り坂からのスタートなのでホッ。
ゴチャゴチャしたこの路地は、あまり治安が良くないようです。
〈世界遺産〉 クスコ市街
インカ帝国の首都として15世紀~16世紀初頭に繁栄したクスコですが、スペイン軍により侵略され、宮殿や神殿などの建物は破壊されてしまいます。
クスコは、ケチュア語で「ヘソ」の意味を持ち、まさに当時は世界の中心であったことを象徴しています。
インカ帝国時代に造られた高度な石組みの上に、スペイン風の教会が建てられおり、それらの独特の景観は、1983年に世界遺産(文化遺産)に登録されました。
アルマス広場
リマの旧市街にも同名の広場がありましたが、ここも歴史的に重要なスポット。
広々した空間にはカテドラル(大聖堂)や公園などがあり市民の憩いの場になっています。
また、このエリアを囲むようにおみやげ屋さんや飲食店もあり、観光客でもにぎわうエリアです。
クスコ大聖堂(カテドラル)
ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会
スペインで見たような様式の建造物と春の美しい風景が見られました。
スタバが古都になじむ風景
しっかり見なければ気づかないほどにさりげなく溶け込んでいるスタバ。
今や世界中で歴史的建造物などとコラボレーションが広がっています。
バルコニーのあるこの雰囲気、スペインの地中海沿岸っぽいですね。
トイレ休憩を兼ねておみやげ店へ
ツアー御用達のお店ではありましたが、お国柄、自力で(値段交渉などをして)お買い物をするのにはちょっと勇気がありません。
なので安全重視で日本語も通じるこちらでベビーアルパカのニットを購入しました。
少し自由時間があったので、この公園付近でまったり・・・
モノ売りもウロウロしていますが、その気にさせるとずっとついてきます (ツアー同行者がつきまとわれていました・・・)のでご注意を。
石垣や石畳が続く路地
宗教博物館(写真右)のある通りを進んでいきます。狭い通りに人が密集しています。
クスコの必見スポット「12角の石」
ガイドブックなどにも必ず紹介されている有名スポットです。
カミソリの刃も通さないといわれるほど、複雑ながらも精巧に組まれた石組です。
現代なら驚くほどのものではないかもしれませんが、この石垣が築かれたのは13~15世紀頃。日本はまだ山城に土塁(土を盛って防御するスタイル)が中心の時代です。
まあ、教えてもらわないと通り過ぎてしまいそうな感じでしたけど(笑)
これ以外にもまだまだあります
まさに石垣のギャラリー。
石垣で知られる大阪城や熊本城などが造られたのは17世紀初頭ですからね。
それにしても石垣を見れば見るほど、日本の城郭の石垣のルーツはこれじゃないかと思えるのです。インカの石工(石職人)の子孫が、日本に来て穴太衆に紛れ込んでいたなんて話があったら面白いかも~
ちなみに私はこんなに緻密じゃない「野面積み」の石垣に萌えるタイプです(^_-)-☆
ここでは、歴史ある石組みと現在の町並みの美しさとの融合が楽しめます。
南米の古都を日本車が走る風景
細い路地を車が通り抜けていきます。(歩道とは段差があります)
狭い路地には、日本のコンパクトカーが大活躍。
実際にトヨタやスズキ車が人気だそうです。
トヨタやスズキ発祥の地に住む私としては誇らしい限りです(^^)v
相変わらず、無防備な犬がゴロゴロしています(笑)
再び、石垣コレクション
なんかの遺跡のようです。
こちらは破壊の途中?それとも建造の途中?
日本的にいうと「野面積み」と「切り込みはぎ」のコラボレーション。
歩道のタイルはスペインっぽさ満開。歴史とアートを一緒に感じられる空間です。
写真を撮るのに必死で、あまり説明が耳に入らず・・・
歴史的な背景はわからずじまいですが、石垣が美しかったので良しとしましょう。
この辺りに来ると陽が傾き始めて、肌寒くなってきました。
クスコの市内観光はこれにて終了です。
この後、旅のラストナイトをクスコで過ごし、翌朝帰国の途へ向かいます。
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